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ピルグリム・イェーガー
(Amazonに画像が無かったので貼り付けのみ)

◆ストーリー
時は、16世紀ヨーロッパ。
イタリア・ルネッサンスが花開くとともに、
絶え間ない闘争が繰り広げられる時代。
ナポリのとある都市に2人の女芸人、アデールとカーリンがいた。
そして、同じ頃ローマでは「フラーテの予言」を廻って
遂行者と阻害者達とのひそかな戦いが始まろうとしていた‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:8
画力:9
構成:8
キャラクター:9
オリジナリティ:7
客観的オススメ度:7
総評:8


◆個人的感想
マルドゥック・スクランブル(小説)」の冲方丁氏が原作、
伊藤真美氏が作画を担当している叙事詩的SF漫画。

2001年からヤングキング・アワーズで連載している。
言葉や人名・地名、設定などの固有名詞が多く最初はとっつきにくいが、
その独特で裏付けのある世界観にハマって行くと
なかなか抜け出せなくなってしまう魅力がある。
そして、個人的に伊藤真美氏が描くキャラクターは
作中多いながらもきちんと描き分けられていて、
特殊能力の小ネタ台詞回しアクションシーンなど
ページから感じる「疾走感」は類まれなるものだと思う!
あと、主人公達とは違うところでメインの話が進んで行き
それに巻き込まれていくまでの場面の切り替え(主人公達と他の銀貨達)
も読んでいて作品がダレずに面白い。

しかし、話自体が中世ヨーロッパの宗教思想の濃い漫画であり、
キリスト教の専門用語や当時の習慣、ストーリーにおいての隠語などが
かなり多く出て分かりにくい内容‥。
しかもアワーズ自体月刊なので、雑誌で読もうとするとさらに複雑化してしまう。
あと、物語の展開スピードがゆっくり描かれ過ぎていて
4年も連載しているのに敵の7人の遂行者の内
まだ1人だけしか出てきていないし‥。
この作品もきちんと完結するまでまだまだかかりそう‥。

中世ヨーロッパの世界観が好きな人には是非オススメ。
宗教色は強いのが、作品としての完成度は高いので、‥8点!


※ピルグリム・イェーガー公式HP
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◆ストーリー
魔力の時代、大神官の娘ティア・ノート・ヨーコと共に
兄弟の様に育てられたルーシェには、
古の魔法使いダーク・シュナイダー(D・S)が封印されていた。
そして15年の時を経て、邪悪な魔法使いD・Sが遂に復活したが‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:6
画力:10 (単行本掲載時)
構成:5
キャラクター:8
オリジナリティ:7
客観的オススメ度:5
総評:6


◆個人的感想
1988年、週刊少年ジャンプに連載されてから、
ジャンプ増刊週刊少年ジャンプウルトラジャンプと、
連載される雑誌を変更し続けてきたSF漫画。
作者・萩原一至氏はウルトラジャンプ誌で休載しまくっているのだが
定期的に同人活動はきちんとこなしていて、
雑誌掲載時も下書きじみた状態が多く、UJ界の冨樫義博氏の様相。
どれだけ高い画質や読み込ませるデザインセンスを持っていようとも
これだけストーリー展開が破綻していたら
個人的には面白い漫画とは言えない。
最初の方はSFファンタジー界の「御大」という感じで
世界観やキャラも魅力的で作品自体にも迫力があり、大変面白かったが、
罪と罰編」あたりから勢いだけが暴走し
ただの作者の自己満足作品に成り下がってしまったような‥。
ストーリーも数々の伏線が置き去りっぱなしで
どんなに絵やキャラデザのレベルが高い作品でも
テンポが悪ければ、読んでいてダレてしまうと思う。
作画が素晴しい(きちんと描いていれば)だけに残念‥。
気長に待ってもらえる人にはオススメです。
正直、昔の荒削りな時の作風の方が良かったので、‥6点!
こんな漫画批評しか書いてないblogにおいで頂きありがとうございます。

このblogを書き始めてちょうど半年過ぎましたが、
最初の方の批評を見てみると不慣れな文章で点数にもブレがあるので、
ここでもう少し追記と漫画における自分の考えを書きたいと思います。


★このブログについての補足

※点数は6点が普通と言ってきましたが、
甘めにやってしまったのか7点の作品が多くなってきました。
改めて書いてみると‥

10‥最高点
9‥めちゃめちゃ好き
8‥面白い
7‥普通に読める
6‥少し物足りない
5‥何も感じない
4‥つまらない
以下。


という感じです。

なので、数としての中心は7点かもしれませんが、
私は、どんな漫画(作者)にも少なからず
リスペクト&感謝の気持ちがあるので
自分の中では「普通の漫画=どちらかと言うと面白い漫画」
ということになります。(ファミ通のクロスレビューっぽい?)
漫画というジャンルが嫌いだったら趣味になりませんから‥。
なので、平均は7くらい‥。
分かりにくくてすいませんm(__)m

※たまに「つまらな過ぎて面白い」という作品も出てきますが、
その点数は従来の低い点ということに(テニプリ、刃森作品など)

※どんな漫画でもいい所と悪い所があり、
そして人によってそれぞれ好きな漫画嫌いな漫画があります。
このblogの批評は「私はこう思う」と言う当方の個人的な感想
言っているので、それを踏まえて読んで頂けると嬉しいです。
(注:淡々と評価しているために本文が「である調」なのはご了承下さい)


★追記
※最初の方に書いた批評であまり客観的でない物は
これから少しづつ改めて書き直していきたいと思います。

※交互リンク希望される方はコメントに書いて置いて
くださればこちらもリンクを貼らせて頂きます。

※では、ごゆるりと。
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◆ストーリー
西暦207年、中国。漢帝国は衰え乱世の群雄が覇を競う「三国志」の時代
そこへ突然、巨大な竜の背中に乗って現れた少年・天地志狼(しろう)が
戦いを拒みつつも、歴史の渦に巻きこまれて行く‥‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:6
画力:7
構成:7
キャラクター:8
オリジナリティ:7
客観的オススメ度:6
総評:6


◆個人的感想
山原義人氏が1993年から月刊少年マガジンで連載している
ハイパー歴史アクション漫画らしい。

当初「三国志の歴史を知る現代の少年・志狼が
教科書で読んだことのある戦いに関与してどう乗り切るか?」という話で
歴史の史実を元にした新しい感じのif物語だったのだが、
途中から完全に三国志とは関係ない格闘漫画に成り下がってしまった‥。
特に匈奴編になってからは、曹操劉備
ヒロインの真澄でさえ何年も出てきてなくて、
大ボスの仲達を倒すのはいつになってしまうのか心配になるほど。
あと、主人公のインフレも激しく、最初は虚弱体質のキャラだったのに
数ヶ月(?)の修行で仙人の様に強くなり、
回が増すごとにさらに才能だけで強くなっていき、
もはや戦争も軍対軍ではなく、個対個になって緊張感がない‥。
最初の方は「長坂の戦い」での張飛や「赤壁の戦い」での火計など、
実際の名場面もシーンに描かれていて、
上手くタイムスリップというファンタジーとリアルとの融合が出来ていた。
絵や構成もだんだん上手くなってきたのに、
反比例するかのようにストーリーがワンパターンになっていって残念‥。
三国志物としてはメジャーなので歴史好きの人にはオススメ。
匈奴編までは、そこそこ面白かったが
それ以降はさすがにテンポ遅すぎなので、‥6点!
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八木 教広

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◆ストーリー
天使のように純粋で優しい心を持つ少年、北野誠一郎。
成績優秀、人柄も素晴らしい生徒である彼にも1つだけ問題があった。
それは、「顔が悪魔のように恐ろしい」ということ‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:8
画力:7
構成:8
キャラクター:9
オリジナリティ:8
客観的オススメ度:8
総評:8    (少し辛いかも)


◆個人的感想
現在月刊少年ジャンプで「クレイモア」を連載している八木教広氏が
以前同誌で1993年から2000年までの間、掲載していたギャグ漫画
当初は絵柄も雑で台詞回しもイマイチだったが、
小磯良子が出てきた辺りから途端に良くなってきた。
(でも、最初の方が北野君のリアルな恐面さはあったので、
「最初の方は作品としてのインパクトがあり、
後半は間の取り方コマ割り構成などの描き方が上手くなっていた」感じ)
ヤンキー漫画によくありがちな抗争とかをあまり描かず
日常的な毎日の様子を描くことによって、
「怖い顔」と「優しい性格」というギャップ(主軸)が
より明確に浮き出されている。

個人的には白滝親子が裏の裏を読んでも、結局平和主義者の北野君に
負けるという展開や黒田大番長のバカっぷりが
読んでいて単純に面白かった。(巻数では1巻と最終巻)
しかし、「顔が恐い主人公に周りが勝手に勘違いをする」という
設定だけだと、少しワンパターン気味で、
特に後半から長編物がメインになり(写真部編やハルフォード編など)、
序盤のようなギャグ一辺倒じゃなくなってしまったのは残念。
あと、途中北野君が結局ケンカも強いってことになって、
番長っぽくないというギャップが一つ減ってしまった。
分かりやすいギャグが好きな人には是非オススメ。
誰にも共通する分かりやすいテーマというベタな設定ながら、
この作者の高いセンスによって良作になっているので、‥8点!
4088732960ライジングインパクト 17 (17)
鈴木 央

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◆ストーリー
方言丸出しの底抜けに明るい小学生ガウェイン・七海はひょんなことから
女子プロゴルファー・西野霧亜と出逢い、ゴルフの楽しさを知る。
そしてパットの天才・ランスロットと共に
優秀なJr.ゴルファーたちが集うキャメロット学院に行く‥‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:5
画力:7
構成:6
キャラクター:8
オリジナリティ:7
客観的オススメ度:7
総評:6


◆個人的感想
現在「ブリザードアクセル」と「僕と君の間に」を連載している
鈴木央氏が1998年から少年ジャンプで掲載していたゴルフ漫画。
この作者は「初登場時は嫌なキャラでも掘り下げて魅力的に昇華する
という描き方が上手く、特に登場時はパッとしなかったトリスタンブリジット
物語を通じとても人間的なキャラになっていったと思う。
単行本には「おまけ」ページもたくさんあり作者の作品愛も感じる。
そして、物語自体は第15話で1度打ち切りになるも
読者の熱い要望(ショタファン?)により復活したが、
正直個人的にはこの作品の良い所はキャメロット杯編とエピローグ編のみで、
まだ打ち切り当時では見るべき箇所が全く無い漫画であった。
(特に1巻の「主人公がいきなり超人」と「霧亜のショタ」っぷりが
狙い過ぎていて酷かった)
グラール編まで行くとさすがにキャラ出し過ぎで、
作者お得意の昇華技でも対処しきれない‥。
それとも打ち切り決定だから温めていたキャラを全部出そうと言う事だろうか?
あと、覚醒ガウェイン超ロングシャイニングロードなどの出現で、
ゴルフという強さの上限が決まっているジャンルでの
強さのインフレが急加速し、展開における限界を見せられた。
DAN DOH!!」(サンデー誌)でもそうだったが、
ゴルフ漫画はメンタルな部分が大きいので
最強モードにしてしまうとホールインワンやらアルバトロス出まくりで
すぐさま超人になってしまう(主人公が子供ならなおのこと)。
キャラの線が細い事とショタ系なので女性の方がオススメかも。
ストーリーというよりもキャラの感受性が良かったので、‥6点!
スピードキング
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◆ストーリー
高校NO.1スプリンターの弟、タイガーこと末藤尊虎は、
だらだらと日々を送る不良中学生だったが、
史上最強を根拠なしに自認していた。
そしてある日、一目ぼれした陸上部の彼女のため、
彼は唐突に最速スプリンターを目指す‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:6
画力:7
構成:8
キャラクター:8
オリジナリティ:8
客観的オススメ度:6
総評:7


◆個人的感想
現在月刊マガジンGREATで「武打星」を連載している
間部正志氏が以前月刊マガジンで掲載していたスプリント漫画。

1998年ごろ連載していてた作品で、
今でも陸上のスプリントを題材にした漫画は珍しくて新鮮。
野球やサッカーといった一般的な競技は試合展開をきちんと描こうとしたら
話数も長くなり高い構成力がないとダラダラしがちになってしまうが、
数秒で決着がつく短距離走だと一気にテンションが上がったまま終われる。
(特にこの作品は月刊だったので)
絵もキャラのデザインとか全体的な上手さはないが、
疾走シーンにおける迫力やスピード感の表現力は凄い。
主人公の尊虎(タイガー)も馬鹿力&単細胞という設定にしては
ベタ漫画の様に変な道徳を振り回さないところがさくさく読める要因。
(バカキャラなのに説教する展開には違和感を感じるので)

しかし、この作品はレースシーン等の場面重視なので、
そこまで至るプロセスが飛ばされがちになってしまい、
特に高木の格闘技への転向や兄貴の復活など
唐突過ぎる内容は物語として読み応えを下げている。

あと、最初から主人公が足の速い設定になっているので
スポ根物を求める人にはオススメできません。
ストーリー的にはイマイチだが全6巻に上手くまとめてあるので、‥7点
4091532136電車男 3―ネット発、各駅停車のラブ・ストーリー (3)
原 秀則 中野 独人

小学館 2005-09-05
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◆ストーリー
電車内で暴れていた酔っぱらいから、
守った女性を好きになってしまったアキバ系オタク青年。
恋の予感を感じつつも、誘い方すら分からない電車男を支えたのは、
ネット掲示板の住人達だった‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:6   (漫画としての)
画力:7
構成:8
キャラクター:7
オリジナリティ:7
客観的オススメ度:7
総評:7


◆個人的感想
やったろうじゃん!!」「レガッタ」などを連載していた
原秀則氏が作画を担当し週刊ヤングサンデーにて掲載されていた作品。

ネットから生まれ小説や映画&テレビドラマ化
そして漫画界では「ほぼ同時期に5誌並行新連載」の現象が起きた。
私は女性誌の2作品は読んでないので男性誌の3作品に限らせてもらうと
道家大輔氏作は「よりコメディータッチ」に描いてあり、
渡辺航氏作は「より萌え狙い」な描き方に、
原秀則氏作は「よりリアルっぽく」描いていあったと思う。
3作品とも独自性を出して読むべきところはそれぞれにあるが、
個人的には原秀則氏作品が1番面白かった。
(後に道家大輔氏作>渡辺航氏作と続く)
「電車男」自体がネタかネタじゃないかは措いといて、
この漫画を1作品としてみた場合、
他の作品は原作ありきで描かれている気がするのに対し、
本作は原秀則氏の表現力により1つの個別の類型として読める。
特にラストの電車号泣シーンが情けなくて良かった。
しかし、所詮原作がある予定調和な展開なので、
ストーリー自体は全く新鮮ではない‥

絵が古ぼったいタッチなので、それが大丈夫ならオススメ。
私は「電車男」を後日まとめサイトで知り興味を持ち、
小説版や映画版を見て嫌いになりました。
でもこの作品は良いと思えるので、‥7点!(褒めた割には点数低い‥)


※電車男 まとめサイト
※電車男@全過去ログ(ミラー)
4592133471VF アウトサイダーヒストリー 3 (3)
林崎 文博

白泉社 2000-02
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◆ストーリー
東京の東桜高校に転校してきた春山と仲井戸。
この2人は大阪の暴走族を統一した伝説「爆音の9日間」の男たちだった。
伝説に引き寄せられるように群がる敵、エロス&バイオレンスでおくる
最強ヤンキー伝説!!


◆評価 (10段階)
ストーリー:2
画力:8
構成:7
キャラクター:5
オリジナリティ:4
客観的オススメ度:4
総評:4


◆個人的感想
以前月刊少年ジャンプで「つきあってよ五月ちゃん」や
サイドボーン(原作はダイの大冒険の三条陸氏)」を連載していた
林崎文博氏が現在ヤングアニマルで掲載している作品。
つい最近まであのサイドボーンを描いてる人と同じだとは気づかず驚いた。
(サイドボーンの方は絵のみだけど‥)
青年誌に変わってエロバイオレンスに歯止めがきかなくなりやりたい放題。
特に最初の方は好きな女の子を強姦した男ともダチになってみたり、
ヤンキー漫画なのに人が死んだりしてた‥‥。
エロを描きたいんなら前々作の「つきあってよ五月ちゃん」みたいに
ドタバタコメディータッチで描いていた方がこの作者にあっていると思う。
ストーリーもとりあえず「最強な主人公2人がカッコいいこと言って
敵を倒し一件落着
」という薄っぺらい内容で
湘南純愛組」の劣化コピーに成り下がっていて読んでいて何も感じない。
こういう漫画は超ご都合主義なので先の展開がまる分かりになりつまらない‥。
唯一良いと思われる点は、最初の頃は「前より腕が落ちたのでは?」
と思わせる絵だったが、途中から上手くなっていった。
この人のキャラはとても肉々しくてエロに対しての相乗効果はかなりのもの。
内容は期待できないが絵柄で選ぶ人には一応オススメ。
正直ストーリーキャラオリジナリティどれをとっても
作者の自己満でしかなくつまらないので(ファンの人すいません)、‥4点!
4592135008ヘウレーカ
岩明 均

白泉社 2002-12-19
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◆ストーリー
紀元前二百余年。
ローマとの同盟を破棄し、カルタゴと手を結んだシラクサ。
だがカルタゴを攻めるため、ローマ軍はシチリア島に上陸しシラクサを目指す。
だがシラクサにはローマ軍を震撼させる、天才数学者が考えた巨大兵器が‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:8
画力:8   (絵自体は上手くないが描写が上手いので)
構成:9
キャラクター:7
オリジナリティ:9
客観的オススメ度:7
総評:9


◆個人的感想
月刊アフタヌーン連載で「寄生獣」を連載していた岩明均氏が
2002年にジェッツコミックス(白泉社)から出した単行本。
(ヘウレーカは、古典ギリシアの言葉で「わかったぞ」という意味らしい‥)

古代ギリシアを舞台にした歴史物で
主人公はダミッポスという頭が切れる青年。
ハンニバルアルキメデスのように名だたる偉人ではないが、
一市民の目線から戦争や平和のあり方を説いていて
あんたらはすげえよ。でももっと……ほかにやる事ァないのか?
の台詞はまさに戦争がしたい軍人と戦争などしたくない市民の
考え方の違いが上手く表せている。
あと、描写においても岩明氏の作品らしく
淡々と人が死んでいくシーンの描き方は圧巻!!(エウリュアロスの車輪時)
寄生獣」のような「絶望的な世の中における希望的なラスト」は
描かれてなかったが、
私は「大きな流れ(歴史)の中で翻弄される個人の様」という
ラストも意外と好きなので(ドラゴンヘッドなど)
この作品においてもアリだったと思った。

しかし、この作品も全1巻で盛り上がる前に終わってしまい、
ただ歴史に忠実なだけで主人公やヒロインに感情移入する暇もない‥。

紀元前を舞台とする漫画なので歴史好きの人にはオススメ。
どうも読後感が良くない悲観的なラストが多くの人の
評価を下げているらしいが個人的にはOKだったので、‥9点!
4063612171Pay Off
むとう ひろし きうち かずひろ

講談社 2004-03-05
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◆ストーリー
殺した相手の時計を質に入れたり、
目撃者の女性を口説いたり……
こんなふざけた殺し屋、見たことない!
狙う相手は??             (著者からの内容紹介)


◆評価 (10段階)
ストーリー:6
画力:9
構成:8
キャラクター:7
オリジナリティ:7
客観的オススメ度:8
総評:8       (少し甘め)


◆個人的感想
絵は「今日からヒットマン」を連載しているむとうひろし氏
作はかつて「ビー・バップ・ハイスクール」の連載をしていた
きうちかずひろ氏(「代紋」木内一雅氏の弟)のタッグで
2004年にコミックス化された作品。

全1巻なのであまりストーリー的に深みがあったりとか、
キャラの掘り下げなどはないが(通して出てくるのは主人公と仲介屋くらい)
話が上手くまとまっていて飽きずに読むことが出来る
絵も銃撃の瞬間を描く迫力や緊迫感が伝わるほどの
構成のセンスと画力を持ち合わせている。
あと、キャラのクサイ台詞回しや各話ごとの比較的たんたんと進む展開
(なのであまりリアリティーはない)が個人的には好き。

しかし、全1巻なのでストーリー性も特になく、
アクションシーンもあっさりなので、読み終わって何も残らない作品
打ち切りか分からないが、むとうひろし氏があとがきで書いていたように
1話に出てきた敵のキャラが
あれから相棒になっていたら話の厚みも出てきたし、
2人のやりとりなんかも面白かっただろうと思うので残念‥‥。

漫画としては悪くはないので、暇つぶしに読むのであればオススメ。
絵とかキャラは好きだったので、もっと連載してほしかった、‥8点!
4088770064破壊魔定光 12 (12)
中平 正彦

集英社 2005-12-19
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◆ストーリー
永遠の時、宇宙でさまようはずの宇宙犯罪者「流刑体」。
その流刑体が何故か2000万体も突然地球に降ってきた。
そんな時、不良少年・椿定光は流刑体を回収するために
地球を訪れたデーター生命「随行体」と遭遇する‥‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:6
画力:9
構成:5
キャラクター:8
オリジナリティ:7
客観的オススメ度:6
総評:6 (少し辛め)


◆個人的感想
「月刊ウルトラジャンプ」に1999年から約5年間連載されていたSF漫画。
私は完結してから一気に単行本で読んだのだが、
それでも平行世界やTFPのあたりが難解すぎてついていけなかった‥。
絵は綺麗(単行本の表紙なんかもメタリックで斬新)でバトルにおける
スピード感や迫力なんかは単純に見ていて引き込まれるモノがあり

キャラについても、特に初期は流刑体がそれぞれに特徴&思想があって
戦闘など見ていて飽きない。
しかし、展開が遅いのも手伝って後半は明らかに失速‥。
定光側が激強になり、それまできちんと一人一人(?)描かれていた流刑体が
四天王と呼ばれる奴でさえ「一山いくら」に成り下がってしまい
それまでの盛り上がりが台無しになっている。
そしてなによりも、難解な単語での解説やどこを向いているか
分からない主人公達は作者の説明ベタを露見していると思う。

きっと作者の中ではきっちりストーリーもはまってて、
キャラ達の存在理由や平行宇宙論も理解出来ているのであろうが、
読んでいる者にとっては全くそれらが伝わってこない。
TFPも最初は「未来を予測する計画する名称」だったのに
途中からただの「ワープ装置」の様になっている‥‥。
絵やバトルという見せる技術はあるので、
次回は自己満足の様な作品ではなく「スカッとさせる」作品が読んでみたい。
SF漫画好きやデザイン重視の人にはオススメ。
個人的には「さくらがんばる!」の方が好きだったので、‥6点!


※破壊魔定光の用語解説(Wikipedia)
4088758684暴力の都 12 (12)
戸田 幸宏

集英社 2000-01
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◆ストーリー
視聴率を取るためには、自分の命をはるニュースキャスター木戸重光。
公共の電波を私物と考える彼は、
自分の出演する番組で数字を取れるような事は全て報道する。
抗議の声を無視し続ける彼に訪れるものは‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:9
画力:6
構成:7
キャラクター:8
オリジナリティ:8
客観的オススメ度:8
総評:8


◆個人的感想
絵は週刊コミックバンチで「バウンティハンター」を連載していた中祥人氏、
作は週刊モーニングで「キマイラ」を連載していた戸田幸宏氏のタッグで
1997年から週刊ヤングジャンプにて掲載された報道漫画。
この作品は主人公の木戸重光がニュース番組の様々な事件を通して
メディアのあり方、人としてのあり方を問いかけている。
よく事件解明モノにある警察や探偵など犯人を裁く側ではなく、
主人公自体はあくまでキャスターという立場なので
ただ真実を暴いて、読者に判断を任せる形なのも押し付けがましくない。

そして各ストーリーも短いながら安直ではなく二転三転あり、
最後主人公が視聴者に疑問を投げかける所まで上手くまとめられている。
あと題材も、新興宗教(オウム)、産廃処理施設尊厳死援助交際
芸能人の子供の麻薬パーティー(三田佳子の次男)など
当時のタイムリーな話が多く、ヤンジャンを読んでいた時は新鮮だった。
(個人的にはポケベルや老人ホームの話が好き)
しかし、キャスターという立場上たんたんと事件をこなしていくので、
この作品を通して「何かを感じる」のではなく、
作品を通じて「もう一度考えてみよう」という気持ちに止まり、
その場合媒体の説得力としては薄いかもしれない。
あと、主人公が利己的過ぎてあまりこのキャラに感情移入できなかった。
(しかもコイツのおかげで人が何人も死んでたりする‥。)
絵はあまり上手くないので、ストーリー重視の人にオススメ。
全12巻、濃厚な話がテンポ良く進んでいくので、‥8点!
4091526128海猿 (12)
佐藤 秀峰

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◆ストーリー
新人海上保安官、仙崎大輔の乗る巡視船「ながれ」が出航した。
目的は、SOSを受けた中国船「鳳来号」の救助。
偶然乗り合わせてしまった新聞記者、浦部美晴と共に現場へ向かったが
そこで見たものとは‥‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:8
画力:7
構成:9
キャラクター:9
オリジナリティ:8
客観的オススメ度:9
総評:10      (少し甘め)


◆個人的感想
現在「ブラックジャックによろしく」を連載している
佐藤秀峰氏(元高橋ツトム氏のアシスタント)が
1999年から週刊ヤングサンデーで連載していた作品。
(作者の元アシスタントで「RAINBOW」の柿崎正澄氏が居たらしい‥。)
め組の大吾」や「トッキュー」に代表される災害モノの作品で
特に「トッキュー」の方は同じ小森陽一氏の原案なので
自分の中でも比較してしまうが、
本作の方が青年誌ということもあり、より「死」に対して率直に描いてある
パニック系の漫画を読む時にいかにリアルに
(実際の写実的さというよりも、読んでそれがリアルに感じるか?)、
どれだけ感情移入できるかという事が大事になってくるが、
この作品においてはキャラクターの掘り下げやその世界観よりも
ストーリー(事件)にスポットを当てることにより
間延びしず集中力が切れないままに進んでいくところがすごい。
そのこともあり雑誌で読むよりも
単行本で一気に読んでしまった方が断然面白いと思う!!
特に智美や池澤のエピソードは正直泣きそうになるくらい感動した‥。

しかし、ふと我にかえった後、話を見直してみると
ストーリー展開が王道過ぎて、見せ場のシーンが臭すぎるほどのワンパターン。
あと、個人的には大輔と美晴の恋愛パートはイマイチな描写だった‥。

「ブラックジャックによろしく」が気に入らなかった人にもオススメ。
絵やストーリー展開など、全てを補っても
余りあるほどの緊迫感と迫力があるので、‥10点!



※完結漫画応援サイト-海猿-
4088735048ヒカルの碁 (23)
ほった ゆみ 小畑 健 梅沢 由香里

集英社 2003-09-04
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◆ストーリー
ある日、小学6年生の進藤ヒカルは蔵で古い碁盤を見つける。
その時、突然碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為の魂が
ヒカルの意識の中に入り込んだ。
佐為の囲碁に対する一途な思いが、ヒカルを囲碁の世界へと導いていく‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:8
画力:9
構成:8
キャラクター:6
オリジナリティ:7
客観的オススメ度:9
総評:8 (少し甘いが)


◆個人的感想
1999年から週刊少年ジャンプで連載されていた作品で、
原作はほったゆみ氏(代表作:ユート)、画は小畑健氏(代表作:DEATH NOTE)
監修は梅沢由香里氏がそれぞれ担当していた。
最初の設定で
「小学生の主人公が霊に取り憑かれ、メキメキと碁を上達させる」
と言ういかにもベタな少年漫画らしい始まりだったが、
主人公・ヒカルが囲碁に興味を持ち出しプロを目指す件は良く描けている。
本作は「ほったゆみ氏」の緻密な取材と現実的な思考
特にキャラの自然な台詞や淡々とした展開
(「ユート」も同じポテンシャルで
描いておきながら人気が出なかったのは画力のせい?)と
「小畑健氏」の圧倒的な画力や魅力的なキャラによって編まれており、
絵とストーリー両方の観点からも面白い作品と感じる。

また「囲碁」漫画であるにもかかわらず「囲碁」を全く知らない人でも
何の問題も無く作品を読む事ができる点が素晴らしい。
(アイシールド21における「アメフト」の様なもの)
しかし、長くやり過ぎたのか、早く終わり過ぎたのか、
連載が中途半端なところで終わってしまった感は否めない。

ヒカルと佐為の話のはずなのだから、もう少し佐為を現世に留めるか、
または、佐為が居なくなったのなら
北斗杯編は初めから最終章という流れで描いて欲しかった。
これが、編集サイドが人気作品を終わらせないために
安直に引き延ばした結果なら残念だ‥‥。
でも個人的には小畑健氏の絵は子供のキャラが多い本作よりも
今の「DEATH NOTE」の方が合っている思う。
(顔が端麗すぎて感情移入できない。
いくらなんでも16歳の高永夏には違和感を覚えた‥)
キャラ萌えとストーリー両方から楽しめます。
ヒカルが徐々に成長していく様や佐為の別れから立ち直る様は
とても良かったので
(あの桜木花道を彷彿とさせる)、‥8点!


※ヒカルの碁終了に関するデータベース
4063211223風林火嶄 3 (3)
小川 雅史

講談社 2001-03
売り上げランキング : 132,078

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◆ストーリー
人智を超えた力や特殊な攻撃能力を持った高校生‥それが「攻校生」。
そんな攻校生が普通の学校に通えるわけもなく、
それらを受け入れる数少ない高校の一つ「猛田攻等高校」に
生き物のような制服・楯無を自在に操る高坂疾子が転校してきた‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:6
画力:7
構成:8
キャラクター:7
オリジナリティ:8
客観的オススメ度:5
総評:7


◆個人的感想
「速攻生徒会」や「悪1013」を描いている小川雅史氏が
月刊アフタヌーンで連載していた作品。

時期的には「速攻生徒会」より後に描かれた物だったが、
「速攻生徒会」の方が途中で廃盤(コミックゲーメストが)
になってしまったので単行本化は1番先。
(「ぱにぽに」を描いている氷川へきる氏が
コミックゲーメスト時の担当編集だったらしい‥‥。)
良い点は、他の作品は主人公だけデタラメな強さで
戦いの内容における重要性があまり感じられなかったが、
今作のは「楯無」という武器の強さに依存しているところもあるので、
バトルシーンにおいての描写などは緩急ついていて、
手慣れた雰囲気もあるし、間の取り方も結構上手い方だと感じる。

(それでも意味なくデタラメな強さを発揮するが‥)
あと、勢いのある構図重視な作品でストーリー的には
細かい設定もないのでさくさく爽快に読める。
悪い点は、ストーリー展開が「やってやる!」みたいな
大味なノリで進み、話自体も薄い‥。
キャラも数人を除いて「やられ死相」がバシバシ出ていて
魅力的な者は2、3人しかいなかった。
あと、「風・林・火・嶄」の4人を見つける話なのに
高坂と山県が決まったところで打ち切りっぽく終わってしまい、
飢過や砲条といった伏線は未回収‥。

ゴチャゴチャした絵や安直な学園バトル物が嫌いな人には
オススメできないかも‥。

個人的には、もう少し小川雅史氏独特のオリジナリティあるバカを
見たかったが、勢いはある作品なので、‥7点!
4253058760BM ネクタール 4 (4)
藤沢 勇希

秋田書店 2001-01
売り上げランキング : 273,601

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◆ストーリー
人口増加による食料危機のため、ゴミを食べ人間の食料となる
究極のリサイクル生物BM(バイオミート)が作られた。
厳重に管理されていたBMだが、
大地震によって町に逃げ出し瞬く間に町はBMだらけに‥‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:8
画力:5
構成:7
キャラクター:6
オリジナリティ:8
客観的オススメ度:6
総評:7


◆個人的感想
漫画制作の傍ら「アルザマス16」という劇団も主宰している
藤澤勇希氏が週刊少年チャンピオンで連載していた作品。

(他の代表作は「球鬼Z」や「UKキングダム」など)
「近未来の日本。深刻になった食糧危機とゴミ問題を同時に解決すべく
新たに遺伝子技術で『BM』という生物が作られてる」
という設定がとてもリアル且つ論理的で読んでいても疑念を持たない。
いくらSF調な話でもあまりにも現実的な可能性がないと
作品に感情移入できないので‥‥。

個人的にもこういうパニックホラー系(バイオハザード系)の漫画は好きなので、
死んじゃいけない様な主人公達がホントに死にそうになるとドキドキしてしまう。
とくに単行本1、2巻の1部だけなら10点でも惜しくなかったが、
2部以降(特に3部)この系列の漫画の最大の魅力である
「キャラがいつ死ぬか分からない」といった設定が崩れ
雑魚以外はみなどんなピンチになっても助かってしまうようになる。

これでは「ブリーチ」の様にシ-ンに緊迫感も無くなってしまい
ストーリーにしても引っ張りすぎの部分だけが目立ってしまう‥。
もっと主人公達でもどんどん死んでしまう様な危機感が
最後まで描けていると面白かったと思う。
絵があまり綺麗でないので、万人向けではないが
バイオハザード物が好きな人にはオススメです。

少なくとも途中まではストーリーと設定が良かったので、‥7点!
4088735099TATTOO HEARTS 2 (2)
加治佐 修

集英社 2003-09-04
売り上げランキング : 86,908

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◆ストーリー
少女・花音は 父親から受け継いだ刺青屋「花彫」を切り盛りする若い彫り師。
ある日、彼女がオークションに出した古い墨に3000万玄もの値がついた。
そんな時、粋な男を目指す「莫山」が針治療と間違えて花彫を訪れる‥‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:4
画力:7
構成:7
キャラクター:8
オリジナリティ:8
客観的オススメ度:6
総評:6


◆個人的感想
NARUTO」の岸本斉史氏のアシスタントを務めていたという
加治佐修氏の初連載作品。
以前本誌で「TATOOHEARTS」という名前で読みきりを描き(同じ題名)、
2003年に連載物として復活を遂げた。
読みきり作品時や最初の方は少年誌でタトゥーを題材にしたことが斬新で
その設定をどう生かしていくか楽しみだったが
後半ただの薄いバトル漫画になり勢いが停滞してしまった‥。
しかし、打ち切り後すぐに「闇神コウ -暗闇にドッキリ!- 」という
超ド級のダメ漫画が始まったことにより、
当時はこの作品についてあまりネガティブなイメージが残らなかった。

良い点は、キャラクターも個性が立っていたし(前半は)、
新人にしてはキャラの動きや背景なども分かりやすく描けていた所だと思う。
特に莫山が町を出るまでの展開は、
王道ながらも随所に見るべきシーンがあった
しかし、あえてタトゥーという少年誌で扱いづらい設定に挑んだはずなのに
後半「タトゥー=文字の表す心に従って図柄の象徴するような能力を出す
という所が上手く活かしきれていなく、
タトゥー=ただの能力者」としてしか描かれていなかった。
それ以外は本当にベタな展開なので
ストーリー自体にもどこかで読んだ様な感じで物足りなさが残ってしまう。

王道好きな人にはオススメ‥‥??
個人的には、前半のキャラ&設定は好きだったが
後半だだ滑りな作品だったので、‥6点!
(少し辛め)
愛天明王物語
(Amazonに画像が無かったので貼り付けのみ)

◆ストーリー
三好琴乃は天然ボケで、極度にお人好しな女子高生。
そんな彼女の家にある日、父親の上司の息子が居候に来ることになる。男の子の名前は愛天君。彼の正体は何と本物の神様だったのです‥!


◆評価 (10段階)
ストーリー:8
画力:7
構成:9
キャラクター:7
オリジナリティ:8
客観的オススメ度:6
総評:8


◆個人的感想
朱玄白龍るびくら」や「ドラゴンハーフ」の見田竜介氏が
当時月刊アフタヌーンで連載していた作品。

キャラクター(特に女キャラ)が極端なまでにデフォルメされているので
見た目の好き嫌いが出るが、
全2巻に上手く言いたいことがテンポ良くまとめられていると思う。
ストーリー軸を愛天くんと琴乃を通じての
人間としての生き方とは?優しさとは?」を問う話に限定してやっていて、
他の余計なオプション(キャラの掘り下げなど)を含んでないので、
精神的な倫理の事をテーマにしているにしてはゴチャゴチャしず読み易い。
はっきり言ってしまえば「偽善」なんだけど、
それを行う方にもきちんと「痛み」があり、
ノーリスクで問題が解決してしまう一部の薄々漫画」とは違い
淡々と言い聞かせている様な作風なので
「偽善」に対する嫌悪感はそれほど感じなかった。
(絵本を読んでいる様な感覚で読んでみると良い。)
あと、巻中の「地獄に対しての場景」や
「カバーに載っている八大地獄巡り」はとても痛そうだった。

悪いところは、読み手を選ぶというところ‥。
まず、その龍のような爛々とした目ONE PIECE顔負けのくびれ
描かれているのでキャラデザインが嫌だという人が多い。
さらに、話自体も倫理な要素が多く、テーマも「人間の救済」という
一見すると宗教的にも思われかねない内容になっているので、
少なくても万人向けではない。

人によって評価が天地の漫画なので、
絵が大丈夫な人だけ読んで下さい。
展開が幼稚な感じはするが、
読んだ後とても印象に残る作品だったので、‥8点!
4063510859ストッパー毒島 12 (12)
ハロルド作石

講談社 2003-09-05
売り上げランキング : 173,425

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◆ストーリー
毒島大広は剛速球を持ち、プロ野球を目指すが、
素行不良から野球部に入れてもらえず、高校も退学になる。
しかし弱小球団・京浜アスレチックスのスカウト・木暮に見出され、
抑え投手(ストッパー)となってパ・リーグ制覇を目指す!!


◆評価 (10段階)
ストーリー:8
画力:7
構成:8
キャラクター:9
オリジナリティ:9
客観的オススメ度:9
総評:9        (少し甘め)


◆個人的感想
現在月刊マガジンで「BECK」を連載しているハロルド作石氏の前作品で
当時ヤングマガジンで連載していた。

破天荒な野球青年が鳴り物入りでお荷物球団に入り勝ち上がっていく
という映画「メジャーリーグ」張りのベタなストーリーだが
その分かりやすいテーマで後半盛り上がっていく様はかなり爽快。
さらに「ドカベン(プロ野球編)」には出来なかった、
実在の人物との融合がこの作品では上手く出来ていた。
水島新司氏の作品では実際の選手のことに敬意を表するあまり
どこか気を使ってしまった描き方」になっているのに対し
ハロルド作石氏の場合はあくまで「1ファンの目線」で描いていて、
ある程度面白おかしく自分の漫画にあったデフォルメが出来ている。
特に実際にあったであろう事柄を盛り込んだ小ネタには、
当時のパ・リーグファンはもちろん、そうでない人でもギャグとして読めると思う。
本筋はベタな話ながら、先発投手や強打者ではなく
ストッパー(抑え)を主人公にもってくるという設定が斬新に感じ、
当初は毒島の浮いたキャラ勢いだけが目立っていたが、
だんだん個性の強いキャラクターにもまれるうちに、
毒島の破天荒な部分が丸くなり、その一方で
球団のテンションが上がっていくという臨場感の描き方が本当に上手い。
あと、単行本裏の実写版チック君が渋くて好き。

悪いところは、最後の方の「佐世保打ちすぎ状態」のシーンを
どちらか一発だけに絞って欲しかった‥。
上で「実在の人物との融合が出来ていた」と書いたが
イチローだけはもう一つ漫画の世界に溶け込んでいなかったように思えた。

ハロルド作石ファンと野球好きの人には是非オススメです。
この作者は大好きなのでどうしても主観が入ってしまうが、
それを抜きにしても面白いと思うので、‥9点!
4088740092切法師 2 (2)
中島 諭宇樹

集英社 2006-01-05
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◆ストーリー
昔々、「鬼」と呼ばれる怪物達が人の世を脅かしていた時代。
鬼の討伐を業とする「切法師」と呼ばれる戦士達がいた。
そしてここにも鬼の討伐に旅立つ若き切法師が一人‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:8
画力:7
構成:8
キャラクター:7
オリジナリティ:9
客観的オススメ度:7
総評:8


◆個人的感想
ストーリーキング漫画部門準キングを受賞した、
中島諭宇樹氏が週刊少年ジャンプで連載していた作品。

単行本で改めて全2巻を読んだ後の率直な感想は「面白い」だった。
第1話で故郷を旅立つまでのストーリーを上手くまとめた構成力
時折見える斬新なコマ割り、よく考えられた世界観
前向きで正直だが嫌らしく感じさせない主人公
(少年誌におけるベビーフェイス側な主人公は偽善的に描かされてしまう。
るろうに剣心」でいう「剣心」‥)
など、新人漫画家ゆえの独特のセンスは多々に垣間見れた。
特にvsハヌマン(覇奴万)から最終回にかけてのテンポは
感動的に面白かったと思う。
あんなデカイ奴が、安直バトル漫画によくありがちな
一撃必殺の大技ばかり繰り出すのではなく、人間らしい体術&構えに驚いた。

しかし、2話以降の雑魚とのまわりくどい戦いでは、そういう所が目立たず
逆にスロー展開にばかり目が行ってしまった。
さらに打ち切りの空気が決定的になってしまったであろう
vsケントウリ(剣頭吏?)の場面は恐ろしくダラけてしまって、
ここでこの漫画に不満を持っていた読者が一気に離れて行った‥。
現行のジャンプシステム(編集者の考え)では、
最初の数話で人気の出ていないもの&人気が見込めそうに無いものは
打ち切らざるを得ない状態になっているので、
そこで最初からインパクトのある物の散布(シーン・展開)が
足りなかったのが敗因ではなかったかと思う。
烏枢沙摩明王の七刀のくだりや単行本のあとがきでの
今後の展開予定を読んでみると打ち切りには勿体無かったかなと‥。

ストーリー重視の冒険物が好きな人にはオススメ。
カインやタカヤ(今の)よりは面白いので、‥8点!
(少し甘いかもしれないが途中で打ち切りだったので
逆に「もっと読みたさ感」が出てきてしまった‥)
4253206603ドカベン スーパースターズ編 10 (10)
水島 新司

秋田書店 2005-12-08
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◆ストーリー
『ドカベン(プロ野球編)』において、FA宣言した「山田世代」の選手たちが、
2004年、新しくパ・リーグに創設された、
東京スーパースターズと、四国アイアンドッグスに分かれ熱戦を繰り広げる。
加えて、かつてのチームメイト・ライバルたちも
プロ野球に参戦することとなった‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:3
画力:6
構成:7
キャラクター:5
オリジナリティ:3
客観的オススメ度:4
総評:4


◆個人的感想
あぶさん」「野球狂の詩」などを連載している水島新司氏の
代表作「ドカベン」のプロ野球編第2弾!!
(このレビューはあくまで「オールスター編」に対しての物です。)

現代野球漫画の第一人者である水島新司氏の功績は素晴しいし
高校版ドカベンはとても好きだったが
プロ野球編になってその面白味は激減してしまった‥
小さい頃見ていたあのドカベンがプロ野球選手として復活すると
当時は嬉々としていたが、やはり現実とオリジナルのコラボは難しい‥。
(MAJORしかりキャプテン翼しかり)
だいたい野球マンガを現実のペナントレースに沿ってやるのがまず無理で、
ちゃんと試合を成り立たせようとしたら単行本1~2冊は必要になり
そうすると週刊でも3ヶ月はかかる、
ところがその間に現実のペナントレースは50試合は消化してしまっている。
実際、作中では2005年度のペナントはプレーオフ入れなければ
オールスターも無しで3戦しかしてない‥。(対楽天、巨人、西武。)

そして、出しっぱなしの新旧水島キャラ達‥。
スーパースターズ編」以降に出た(復活した)キャラは
マドンナ以外たいした見せ場も無くかわいそうに見えてくる。
まあそれでもそういう難しい制約の中で描いてこれたのは
この作者の力量あってだとは思うが‥。
もう一度、時間やキャラクター等の制約無く
山田太郎達が力の限り野球をやっている所を見たいものです。

水島作品は全て好きという人にはオススメ。
漫画の為に野球を描いているのではなく
野球業界の為に漫画を描いているような気がするので、‥4点!
4757515316まほらば 10 (10)
小島 あきら

スクウェア・エニックス 2005-10-27
売り上げランキング : 1,813

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◆ストーリー
絵本作家を目指している白鳥隆士は東京にあるデザイン専門学校に通うため
母親の従姉妹が営んでいるアパート「鳴滝荘」へやってきた。
そのアパートには蒼葉梢をはじめ皆個性的で、
ひとクセもふたクセもある強者揃いだった‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:8
画力:7
構成:7
キャラクター:8
オリジナリティ:9
客観的オススメ度:8
総評:8


◆個人的感想
小島あきら氏が2000年より、月刊ガンガンWINGで連載している漫画。

最初見た時は「女ばかりのアパートに入居」「ヒロインが多重人格
主人公が優男」「スクエニ系」と駄目ハーレム漫画の要素満載だったが、
読んでいくと意外に話がしっかりしていた‥。
ハーレム漫画の定義として
①.主人公(男)に対して女キャラが多数
②.女キャラ達が非常に身近(学校や住まい)」、
そして「③.女キャラ(多数)が主人公に対して特別な感情を抱いている
の3つが挙げられると思う。
ここで挙げられる③は、はっきりした恋愛感情(付き合いたいと思う)から
過剰な親愛の情(姉や妹的な立場から肉親を超えての情)まで入るので、
この漫画において①と②については当てはまるが③については、
当てはまらないと思う。
(ヒロイン以外の女キャラから
少なくとも継続的には特別な感情は抱かれていないので)
故にこの作品は主人公のモテモテぶりを
見て陶酔し楽しむハーレム漫画(ラブひなのよう)ではなく、
ほのぼのとした日常を描く萌え漫画(あずまんが大王のよう)に
とどまっていると感じた(良い意味で)。
あと、女キャラの掘り下げ(過去エピソードとか)に
作者からのご都合主義や読者への媚が感じられず、
そしてなんと言っても全然パンチラシーンが無いところに好感が持てる。

しかし、この漫画のテーマの1つである梢の多重人格や
沙夜子の自殺癖のダークサイド設定が
一時はギャグで一時はシリアスに使われてて、
ギャグとシリアスのメリハリがあいまいになっている気がする。
多重人格という設定もキャラ萌の立場からみれば肯定だが、
ハーレム漫画が嫌いな人にとって見たら否定的なイメージの方が大きい。
あと、月刊誌で連載が遅く感じるので雑誌よりも単行本向け‥。

この絵柄と萌え系作品が嫌いな人以外オススメできます。
キャラ画はあまり好きじゃないが、展開が意外だったので、‥8点!
4253207855無敵看板娘 15 (15)
佐渡川 準

秋田書店 2005-12-08
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◆ストーリー
何の因果か家業の中華料理屋鬼丸飯店を手伝うことになった
鬼丸美輝が、花見町の様々な人々と交流することにより、
いろんな意味で成長していくお話‥‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:5
画力:6
構成:8
キャラクター:7
オリジナリティ:8
客観的オススメ度:7
総評:6


◆個人的感想
週刊少年チャンピオン誌上で
2002年の25号から連載している佐渡川準氏のギャグ漫画。

この作品よく見るレビューサイトでは絶賛の嵐だったが、
自分的にはイマイチでした、すいません‥‥。
まず良い点は、ずっと1話完結物の作風で
キャラも長く連載している割には無駄なキャラが少なく
それぞれ1話だけ読んでも理解できる構成にはレベルの高さを感じる
チャンピオン誌掲載で女キャラが主人公なのに
パンチラとかお色気方面には行かず、
むしろカッコ悪い流血シーンや嘔吐シーンがあったりする所に共感性があり
一見その主人公の鬼丸美輝が最強でただただ暴走しがちなところ、
母の真紀子が押さえ込む(突っ込む)ことにより話がキレイに落ちている。
(バキにおける勇次郎的な位置?)
あと、話の流れや内容によって、
その都度ボケと突っ込みが入れ替わっているのも「新鮮」に見える。

しかし、主人公のやってることがただのワガママな暴力行為なのに対して、
悪として扱われていない所に個人的には好感が持てない。
あと、5巻くらいまでは素直に面白く読めたが、
さすがに15巻も出ているのに、話を進めて行く上での
本軸のストーリーが無く、毎回同じキャラテンポだと飽きてしまう。
(すぐ前に「新鮮」と書いたが
それはあくまでもマンネリの中では新鮮ということ。下の上みたいな言い方)

ドタバタコメディーで「読みやすい」ギャグ漫画が好きな人にはオススメ。
週刊誌で読むのには適しているが
単行本で一気に読むと疲れたので、‥6点!
404713614Xササメケ (#05)
ゴツボ リュウジ

角川書店 2004-03
売り上げランキング : 46,665

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◆ストーリー
主人公の長浜楽市は小学生のときにサッカーが上手く、
全国でも名前を知られるほどだった。
両親の都合で中学時代をイタリアで過ごし、高校生になって日本に帰国し、
県立竹生島高校に編入学し普通の高校生活を送ろうとしていたところ
イタリア留学という経歴を買われサッカー部に誘われる。
しかし本人はもうサッカーを続けるつもりはなかったが‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:5
画力:8
構成:6
キャラクター:9
オリジナリティ:9
客観的オススメ度:7
総評:7


◆個人的感想
月刊誌「少年エース」で連載していたが、2004年1月号で「第1部・完」、
その後同誌で「ササナキ」として第2部開始。

この漫画は作者あいまいな抽象が特徴的で、
作風も「サッカー風+青春風+ドタバタ風+ギャグ風+etc」と
テーマを絞って無いところが魅力的(良くも悪くも)。
普通のサッカー漫画になることもなく、
かと言って学園漫画にありがちな恋愛が主軸になることもなく、
のらりくらりとした独特の雰囲気を漂わせるカラーが
ゴツボ×リュウジスタイルなのだろう。

そしてキャラクター達も、
サッカー部を新聞部にしてしまうほど力を持つ「近江舞子」や
全国レベルのサッカーの腕を持つが、食玩大好きの「曳山まつり
といった普通じゃない面々が所狭しと大暴れする所も
読んでいてだんだんとハマってしまう。
あと、単行本のオビの推薦文が無駄に豪華。
(1巻:浅田弘幸・2巻:羽海野チカ・3巻:小畑健・4巻:二ノ宮知子・5巻:田島昭宇)
しかし、サッカーという体裁を借りているだけの漫画なので
「そこはギャグだから」と言っても「努力」を軽々と越えてしまう
とんでも展開で試合が決まってしまうのは、
サッカーとしての面白さを使っていなく読者層を狭めてしまっている。

あと、最初から最後まで一本調子だと、
単調になりやすく飽きてしまい、メリハリがなく全巻通じて
同じテンションなのは、なんかゴチャゴチャした感じに見えてしまう。
作者が滋賀在住なのでやたら滋賀にちなんだ
ローカルなネタが出てくる所も私は全く分からなかった‥。
ゴツボ兄弟が好きな人や滋賀県民の人にはオススメ。
この作者のセンスやキャラは好きだが、
この「やり放題」的なテンションについていけなかったので、‥7点!



※ゴツボ兄弟公式サイト:【電脳ゴツボ商会】
4088765761サムライガン月光 4 (4)
熊谷 カズヒロ

集英社 2004-02-19
売り上げランキング : 109,931

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◆ストーリー
1868年、明治政府が発足した。
サムライガンを擁する反幕府組織・評議会は、新政府に吸収される事となる。
しかし権力の争奪が行われた後に
組織は新政府側の赤軍と反逆集団の黒軍とに二分。
だが赤軍に戦争を仕掛けた黒軍は敗北した。
それから数年後‥黒き逆賊・月光が動き出す!!


◆評価 (10段階)
ストーリー:5
画力:8
構成:7
キャラクター:6
オリジナリティ:7
客観的オススメ度:6
総評:6       (少し甘め)


◆個人的感想
月刊ウルトラジャンプ誌で、連載していた熊谷カズヒロ氏の作品。

同時期に週刊ヤングジャンプ誌(のちに、同増刊誌移動)で
サムライガン」も連載していたが
こちらは大政奉還前の江戸時代をモチーフにしていて、
敵対する組織・スケール共に比べて大きくなっていると思う‥。
サムライガン」の方では複数の主人公格のサムライガン達がいて
それを中心にそれぞれ異なったストーリーがあったのに対して
月光」の方は主人公格たるサムライガンは月光とヒロインの絹のみで
(他のサムライガン達は量産型ということで雑魚扱い)、
別々だった物語が一つに集約されていく
といった面白さは無くなってしまっている。
話自体も最大の観点だった「評議会」がもうネタバレしてしまっているので、
読んでいての驚きやハラハラ感は薄かった。
あと、「サムライガン」よりもさらに
エロと精神世界に特化していて、わかりにくい。
キャラの年齢層が低くなって、苦悩や思想の葛藤は上手くかけているが、
こういったシュール系のアクションバイオレンスな作品は
ある程度キャラが大人の方がしっくりくると感じた。
ラストの終わり方
サムライガン」のキャラ後が絡んでくる設定は良かった。

「サムライガン」を読んで面白かった人にはオススメ。
期待した分、ストーリーがおざなりで
キャラ重視の漫画に見えたので、‥6点!


※『サムライガン』スペシャルコーナー
(※音が出ます。)
408876689Xサムライガン 7 (7)
熊谷 カズヒロ

集英社 2004-10-19
売り上げランキング : 76,289

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◆ストーリー
1800年代 いずれ幕末と呼ばれる事になるかもしれない日本。
正義とは?倒幕とは?2つの理念に揺れ、血風が吹き荒れる時代の中で、
暗躍する男たちがいた。
新式の連発銃、黒い鉄兜そして常人とはかけはなれた動き、
その名はサムライガン‥。


◆評価 (10段階)
ストーリー:8
画力:8
構成:9
キャラクター:8
オリジナリティ:9
客観的オススメ度:9
総評:9


◆個人的感想
週刊ヤングジャンプ誌(のちに、同増刊誌移動)で、
連載していた熊谷カズヒロ氏の作品。

同時期にウルトラジャンプ誌で「サムライガン月光」も連載していたが
こちらは大政奉還後の明治時代をモチーフにしていて、
敵対する組織・スケール共に小さくなってしまっていると思う‥。
最初読んだ時はその暗っぽい画風やサムライガンという響きに
何か古いレトロなイメージを感じたが、
話自体は1話完結の濃厚なストーリーだった。
そして、前半は色々なサムライガン達が出てくる
勧善懲悪の必殺仕事人みたいな感じで、
それだけでも構成がしっかりしており面白いのに(蟲師のよう)、
中盤からそれぞれ個人のストーリーだった
キャラ達の伏線が交じり合ってくるので
正義vs悪の安直な展開にもなっておらず好感が持てた。
話も1話の中に複数のメインキャラを描いたりせず、
設定は謎を残して多くを語らずな所に抑えて、
キャラも一人一人丁寧に精神的な弱さ脆さ
苦悩するシーンを描いているので感情移入しやすい。
特に三号丸の牧史郎衛門の話が個人的に好きだった。
アクションシーンにも勢いがあり、
「バキ!バキ!」という銃の発射音一つとってもオリジナリティーがある。

しかし、終盤打ち切りになってしまったかのように、
烈界や評議会の秘密がいささか不透明な感じで終わってしまい、
読後感がスッキリしない。
ラストのところをもうちょっと伏線を解消して
きちんと「月光編」に続いていたら10点な作品だったかもしれない。

エロい描写もあるのでそれが大丈夫なら是非オススメです。
絵、ストーリー、構成ともレベルが高いので、‥9点!


※『サムライガン』スペシャルコーナー
(※音が出ます。)
4091515185殺し屋1(イチ) 7 (7)
山本 英夫

小学館 2000-07
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◆ストーリー
日本で一番刺激的で面白い街、新宿。
そしてその中で更に面白い‥‥歌舞伎町のヤクザマンション。
そこを「イチ」と呼ばれる殺し屋が襲った!!
組長が殺され、やがてマンション、新宿全体を巻き込む抗争へと発展する。


◆評価 (10段階)
ストーリー:7
画力:6
構成:8
キャラクター:9
オリジナリティ:9
客観的オススメ度:6
総評:8


◆個人的感想
現在「ホムンクルス」を連載している山本英夫氏の代表作品。
(三池崇史氏が監督で映画にもなった)

この作品はグロい残酷シーンが多々あるので全く万人には薦められないが
次々と起こる衝撃的展開は読み終わった後も忘れられないほど強烈!
読んでいて現実的な痛さを感じるということは、
それだけリアルな描写が上手いともとれる。
(特に「宙吊りで油をかけられるシーン」とか
トレパネーションで性器を半分にされるシーン」はホント痛々しかった。)
これが薄っぺらい漫画だったら
どんなにキャラが細切れになろうとも全然痛さを感じない‥。
個性的なキャラクターも豊富で主人公のイチを始め、
正体不明のじじい、薬中のハゲ、怪力双子‥、
そしてなんと言ってもこの漫画の魅力は垣原に尽きると思う。
垣原の「必然性」もテーマの一つになっていて、
この作品の後半におけるストーリー軸に上手く入り込めている。
ホムンクルスの様に突き詰めた精神論ではなく
ある程度わかりやすい狂気やバトルを描いているので、
物語に一貫性がありスラスラ読め、
ラストのカレンとイチとの絡みやイチのその後も面白かったと思う。

ただ、主人公が圧倒的に強く、強さにおいては敵ナシなので
バトルにおける重厚さは物足りなかった。(ほぼ一瞬で決まってしまう)
あと、素朴な疑問として、何故5cmくらいしか付いていない刃で
人や扉が真っ二つになってしまうのだろと感じた‥‥。

グロシーンや性的シーンが嫌いな人には全くオススメできない。
「のぞき屋」より絵が上手く
「ホムンクルス」よりストーリーがあったので、‥8点!
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